【UniteTokyo2019シリーズ①】Unite Tokyo 2019とxRと私
開発ディレクターの松山です。業務外でもARゲームアプリを作ってるxRおじさんです。
「VRとアテンド~MAZARIA体験記~」以来の登場ですね。
今回はUnite Tokyo 2019に参加してきましたので、そのレポートになります。
このイベントは、ゲームエンジンUnityを開発するUnity Technologiesの開催するイベントです。
Unityに日々追加される新機能解説をはじめ、ゲームでよく利用されるサーバ機能など様々な講演が行われます。
弊社はUnityを利用した開発を多く行っているので、こうしたイベントに参加し知見を持ち帰るのも立派な仕事なのです。
そしてUnityはVRやARのアプリ製作にも活用されるため、最新機器の展示もいろいろありました。私自身も2日間講演にみっちり参加して知識アップデートしてきましたが、講演はほかの参加者にお任せして、今回ブログでは若干趣味に走って未来を感じる体験をいくつかご紹介します。
まずは、先日、株式会社NTTドコモが国内取り扱いを発表したばかりの「Magic Leap One」を装着する松山です。体験を熱望していたものの技適の関係で難しかったことなので、大興奮です。
「Magic Leap One」は、ARグラスといわれるジャンルの機器ですね。ARとは、Augmented Realityの略で、日本語では拡張現実と訳されます。VRが完全に視界を遮蔽するのに対し、現実の映像に仮想映像を重ねるものです。Magic Leap自身は mixed realityといっています。「Magic Leap One」の凄いところは、視線トラッキング、それを利用したピント合わせ、ハンドトラッキングなどARグラスに必要なおよそ全部盛りとそれらを統合するLumin OSがHTMLを拡張してブラウザから簡易なコード追加のみでAR体験をも可能にしており…止まらなくなるので、百聞は一見に如かず。
これはデモ映像ムービーですが、自分のメガネの向こう側もほぼこんな感じで、木の棚の上に「ドコモAIエージェントAPI」の非公式バーチャルキャラクター「セバスちゃん」が歩いてました。視野角はそこそこなんですが、見切れ感や残像感は皆無ですし、棚の端っこをリアルタイムに検知して、「セバスちゃん」が端を超えると床にぴゅーんと落ちる、という映像が目の前に合成されるわけです。もちろんMagic LeapはUnityを使ってアプリ開発できる環境が提供されています。
ただ私は結構な近視なのですが、自前のメガネは外して体験するよう言われたのでARグラス装着のまま歩き回れる未来は、何かもう1段階2段階、技術革新していただかないといかんようですね。
次はMicrosoftの「HoloLens」。歌舞伎を演じる初音ミクさんを見たことがある人もいるかも…?「Magic Leap One」同様ですが、すでに国内発売済み!の現実と仮想映像を合体させるグラスです。こちらはメガネ装着したまま利用できます。空間上に表示された飛行機に搭乗することもできました。
今年2月発表された視野角2倍の「HoloLens2」をはやく体験したい…!!!関連する講演もあり、期待が高まりました。マイクロソフトさん、お待ちしていますよ!
最後に、自分の3Dモデルを撮影してもらいました。 DiGITAL ARTISANのブースの360度スキャン、ずらっと白い柱の並ぶ中にたって一瞬ポーズとったらもう撮影終了です。速い。ぐるぐる回して遊べます。えっ、これが私…もっと細くてイケメンじゃないの…?残酷です。
個人的な妄想としては、いずれゲームにマイアバターを持ち込んで遊ぶ時代がくるかもしれないと思っており、こうした手軽なモデル化や、そのフォーマットになりうるVRMなんかも、結節点となるUnityと並んで注目していきたいなーと思ってます。VRMの講演もちゃんとセットアップされてたUniteはすごいということで、ではでは。
(松山)